上部頸椎は生命活動の土台

上部頸椎の位置は頭の下に続く、背骨の1、2番目の部分。第一頸椎、第二頸椎を指します。

その特徴として、①成人で約5㎏になる頭部の受け皿 ②大きな可動性を持つ ③内側には生命活動に影響する脳幹が存在する という事が挙げられます。

①成人で約5㎏になる頭部の受け皿
普段の生活で様々な動作が出来ている裏側では、重たい頭を乗せた状態でうまくバランスを取っています。

②大きな可動性を持つ
背骨の中で1番の可動性を持つおかげで、私たちは上下左右、首を動かすだけであらゆる方向を見ることが出来ます。

③内側には生命活動に影響する脳幹が存在する
上部頸椎を含む背骨は、簡単に言うとリング状をしていて、内側にある神経の束、脊髄を守るケースの役割も果たします。そして上部頸椎の部分では、脳の下部である脳幹を守る働きも担います。脳幹は自律神経から筋緊張に至るまで、あらゆる事を調整する重要な場所です。

上部頸椎のずれは姿勢に影響します

頭と上部頸椎は筋肉、靭帯などの軟部組織により位置関係を維持しています。頭の土台である上部頸椎は可動性が大きい分、ずれ易くもある場所です。
上部頸椎がずれることにより頭との位置関係が変わると、体は頭の位置を保持するために、背骨を曲げることで補正していくのです。補正をかけた部分には重さという負担がかかります。そのバランスを取るために更に下で補正をするサイクルが生まれるのです。

脳と身体のコミュニケーション妨害

体は、脳と身体が神経伝達によりコミュニケーションを取ることでコントロールされています。上部頸椎に守られる脳幹や脊髄、周囲の神経は、ずれによる不正列の影響で干渉を受けると、神経伝達の妨害を生じやすくなります。結果的に脳と身体のコミュニケーションは妨害され、回復、調整、維持などの生命活動にも関わるのです。

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